クラウドのメリット・デメリット
クラウド or オンプレミス?
クラウドのメリット
- 1.安価(投資対効果)
- 拡張のステップが小刻みで、ビジネスサイズに、 IT 投資が最適化されます。また資産を購入する必要がないため、初期費用が最小化されます。
- 2.対応スケールが広い
- 同一事業者で IT システムをフルカバーできます。 SaaS であれば、 SaaS 提供企業が、 SaaS アプリケーションが稼動する OS 、サーバー、回線等を用意し、すべてのレイヤーの IT サービスが一括で提供されます。
- 3.スピードアップ
- Amazon Web Services では、数分で HaaS 環境が提供されるなど、 IT の調達期間は、数週間から数分に、劇的に短縮されました。これにより、ビジネスのスタートアップが迅速になりました。また、スケールアウトが自在なため、変化に迅速に対応可能です。また、ローソンでは、 PaaS の導入で社内情報基盤の開発期間が 1/5 になる事例が報告されるなど、開発期間の短縮も大きなメリットです。
クラウドのデメリット
- 1.信頼性(品質)
- 可用性、セキュリティ等、求めるサービスレベルによっては、専用サーバーが優れているケースがあります。例えば、 Amazon EC2 の SLA は稼働率 99.95%/月=約 4 時間半と、ミッションクリティカルなサービスには向かない場合もあります。
- 2.従量課金
- 例えば、タクシーと自家用車を比較した場合、たまに乗るならタクシーのほうが安上がりですし、日常的に利用するなら、自家用車を所有したほうが割安です。パブリック・クラウドも従量課金のため、ボリュームによっては、割高になるケースがあります。また、利用するのはユーザーであるため、統括する部門のコントロールが及ばないリスクがあります。
選定軸
クラウドか、オンプレミス(所有)か。パブリッククラウドか、プライベートクラウドか。 IT の調達を考える際、その判断基準は「ボリューム」「サービスレベル」の2つの軸があります。クラウド、特にパブリッククラウドに向くのは、「ボリューム:小」「サービスレベル:低」の場合です。

具体的には、一例として、
- 小規模な組織の場合
- 一時的にしか利用しない機能の場合
- アカウント数が少ない場合
- 容量や回線が少なくてよい機能の場合
- 高いセキュリティを求めていない場合
- 数分の停止が許される機能の場合
などは、パブリッククラウドを検討する余地があります。
日本 or 米国?
Amazon EC2 と同様の IaaS として、日本ではニフティクラウドがサービスをスタートさせました。開設まで数分、提供されるスペックにも大差ありませんが、日本のユーザーが感じていた Amazon EC2 の不便を、解消したサービスを提供しています。
- 国内 iDC のためレイテンシ(遅延)が少ない
- 24 時間の日本語サポート
- 自動的なフェイルオーバー機能《高可用性( HA )機能》
このように、日本でのクラウドには、アメリカで提供が開始されたクラウドサービスを、日本の地の利を生かして、日本のユーザーにとったサービスレベルを向上させて提供するケースが多いようです。一方、ニフティクラウドと比較して AmazonEC2 や Rackspace Cloud Servers といった米国のサービスには、
- リソース・プールが大きい
- 料金設定が安い
点で、まだ分があります。 2010 年にはAmazonがアジア地域でサービス提供を開始することが発表されており、競争は激化しそうです。








